7月初旬、『歌うクジラ』iPad版が完成し、Apple本社の審査にも通って、ついに販売がはじまりました。制作費は、プログラミング会社委託実費で約150万、坂本龍一へのアドバンスが50万、計200万でした。ただし、わたしとグリオのスタッフの報酬は制作費として計上していません。定価は1500円としましたが、値付けにはかなり悩みました。400字詰め原稿用紙1100枚という長編なので、紙だと上下巻で間違いなく3000円以上の定価になるのですが、アプリとしての表示ではボリュームを示せないので、適正価格がわかりづらいのです。結局、紙のだいたい半額1500円なら堂々と売れるのではないかということで価格が決まりました。

売り上げの配分は、制作実費150万(坂本龍一へのアドバンス50万円は売り上げ配分の前払い扱い)をリクープする前は、村上龍:グリオ:坂本龍一=2:4:1、リクープ後は、4:2:1とすることにしました。『歌うクジラ』電子本はiPad、iPhone版を併せて、現在10000ダウンロードを優に超えています。わたしもグリオも確かな手応えを得ました。この成果をどう将来に活かしていくのか、わたしとグリオの次の課題が見えてきました。

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