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●藤崎 いや、なるべく直さないようにはしてます。1回世に出したものだからそのままにしておこう、と。あまりにもひどい間違いがあったら直しますけど。トーンがはがれていたりとか。一番ひどかったのは『封神演義』のときにキャラクターの指を6本描いてしまったこと(笑)。これはさすがに直しました。
――それは勢いあまって描いてしまったのでしょうかね。
●藤崎 すごく眠いときに描いたんだと思います。眠いと、何を描いているか自分でもわからなくなって、大変なミスをすることがある。腕が左右逆だったり、あと原稿のワクの外とかに、何か得体の知れないものを描いたりすることがあります。
――得体の知れないもの……怖いですね。
●藤崎 いや怖いですよ、あれは本当に(笑)。
――それは化け物的な何かなんですか?だとすると作品に使えそうな気もしますが。
●藤崎 いや、化け物的なものじゃなくて、何かこう……基本的に一筆書きなんですよ。ぐしゃぐしゃっとした線で、顔があって、その下に建物みたいなものがあって……という。
――建物まであるんですか!途中でハッと気づいて、あわてて消して。
●藤崎 いや、ペンで描いてるので、すぐには消せない(笑)。おもしろくなってきて、アシスタントに見せたりします。こんなの描いちゃったよって。
――反応はどんな感じですか。
●藤崎 また何やってんだかって感じ。みんなもう慣れてます。
――それはすごく見てみたいですね。
●藤崎 いや、しっかりホワイトで修正してますので。
――ちょっと世には出せない感じですか。
●藤崎 うん(笑)。